Epoh.Lifeブログ
セルフモニタリング2 ~認知行動療法とセルフモニタリング~
前の記事では「セルフモニタリング=自分自身を振り返ること」
Epoh.Lifeの中核概念と位置づけているとお話ししました。
なぜ、そんなに大切なのでしょうか。
私自身のリカバリーの経過を例に掘り下げてみます。
1.うつ・双極性障害からのリカバリー経験
精神疾患以外の病気、ケガ、疾患については、
受診して、お医者さんのいうことを聞いて薬を飲んで安静にして…
そうすることで、順調によくなっていく経験をしてきました。
ですが、うつ(双極性障害)は、そういう経過をたどりません。
(1)うつの当時の自分の思い
うつの強い症状は、休養、服薬で改善していきました。
そうすると、
『もう自分は大丈夫!仕事もできる!』と考え、
復職しようと動き、周囲から止められました。
『なんで、自分のことをわかってくれないんだ』
苛立ち、絶望感、孤独感
復職の失敗は、何度も繰り返され、失敗体験として積み上がりました。
うつの再燃、再発です。
(2)今振り返ると
①リワークに行きなさいと主治医に言われたとき
「なんで そんなところに行かなきゃいけない? もう回復しているのに」
②リワークに通い始めて3か月
『もうほぼプログラムを終えるから、復職できるよね!』
会社に直談判し、
「ちゃんと治してから会社に来なさい」
衝突してうつが再燃しました。
他にもこのようなことが何度も繰り返されます。
(3)何が起きていたか?
「自分はもう治った(働ける)」
節目節目でそう自己評価をしていましたが、実際の自分の状態とはズレがありました。
「自己理解が不十分だった」
そう思います。
そして、これらのエピソードには自分に特有のパターンがあります。
その特有のパターンを見つけるのに役立ったのが認知行動療法です。
(4)認知行動療法と自己理解
リワークで認知行動療法に取り組み、私のうつの背景に以下のような価値観があったことに気付きました。
「弱い自分には価値がない 」
「強くあるべき」
「強く見せないと、みんなが離れていってしまう」
このような思いは、「焦り」の感情に繋がり、
強引な復職という無理な行動に出る。
否定されると気分が落ち込み、うつが再燃する。
後悔、反省、反芻(ぐるぐる思考)に陥る。
反芻は、次どうしようという問題解決ではなく、現実を見ないようにする回避の行動パターンでした。
このような自分に固有のうつになりやすい考え方の癖、行動のパターンをリワークでじっくり整理しました。
2.セルフモニタリングと自己理解(まとめ)
そもそも「自己理解」とは何でしょうか?
Epoh.Lifeでは、セルフモニタリングを通して「自分についての様々なことに気付いていくこと」を自己理解と考えています。
そのため、セルフモニタリングを次の2つの視点で考えています。
①前回紹介したセルフモニタリングシートでは
・気分の浮沈み
・疲労感
・睡眠時間
等のデータ的な記録と振り返りを紹介しました。
これらの振返りは大切ですが、主に現状のうつ症状の把握に通じるものです。
②認知行動療法を通した自己理解
ですが、自分がうつに陥るきっかけ(引き金)や再燃、再発のパターン
これはデータ的に表現するのは困難です。
それを整理するものが認知行動療法でした。
認知行動療法は、自分がうつに陥りやすい場面に焦点を当て
・思考(何を考えていたか)
・気分(焦り、不安、苛立ち等)
・行動(強引な言動、現実回避等)
・身体(胃の痛み、疲労感等)
をチェックします。
これを繰り返し反復・継続することで、自分のうつに陥る傾向に気付けるようになりました。
エポライフがセルフモニタリングを大切にしているのは、
自分のことについて
データ的に測定できるものだけでなく、
うつに陥りやすい自分の考え方の癖や行動パターンを分析することが、
うつからのリカバリーを果たすために必要
そう考えているからです。
