Galerie de KEIYO

2007年5月10日 木曜日

日々のケイヨウ ケア ~評価者の育成~


前回ご紹介した評価制度ですが、「ヘルパーは、独りで在宅の現場で頑張っているんだから。私の仕事ぶりをいつも隣で見ているわけではないのに!」や、「評価基準なんていうけど、実際の現場は一人一人違う。教科書どおりにはいかないんじゃないんですか。」という声に、会社は応えていかなければなりません。

会社としてもより公平に、より納得性のある評価をしたいと思っています。参考にした文献によると「評価は技術・技法であるから、訓練をすることによって高めることができる」とのこと。『だったら、評価を行う以上は研修を行うことが会社の義務』、と考えて5月9日は、主だったサービス提供責任者に時間を取ってもらい、事業所内で評価者研修を行いました。

9:30から始めて、まずは評価者の役割や、評価をするということの意味(サービス提供責任者の役割の1つであること)を話し合います。特に上のような現場のヘルパーの気持ちにどう応えるかは、サービス提供責任者にとっての辛い悩みであり、テキストを参考にしながら議論を深め、考え方を共有しました。

続いてテキストの評価基準をもとに、架空のヘルパー「鈴木さん」のデータを見ながら、各々のサービス提供責任者に評価を出してもらう演習です。午前中で切り上げる予定でしたが、皆の熱の入り方を見て、午後も延長し、本腰を入れて1日研修をすることにしました。

(実は、私の説明不足で、気がつくと皆が評価基準(=基準書)を見ずに評価をしていることに気がつきました。『申し訳けない。』ということで、15分ほどのロスの後、気を取り直してもう一度やり直し。でも、最も犯しやすい「基準書を見ずに、評価者の自分基準で評価をしてしまう」危険性について、再確認しました・・・は言い訳ですね。)
評価者研修.JPG
        評価はあくまで基準書に基づいて行います

お昼をはさんで午前中、個々に行った「鈴木さん」の評価について、意見交換します。評価はある特定の個人がするのではなく、「会社」としての評価を出す。そのために評価会議を行うわけです。

 熱が入ってくると・・・評価理由に「鈴木さん」の歴史や背景要因が入っていることに気づきます。その時は「深読みしすぎですよね。」「そうですね。書いてあることから読み取れる事実で評価しましょうよ。」と話したものでした。

でも今考えてみると、これがヘルパーの「鈴木さん」ではなく「お客様」のことであったなら・・・。お客様の歴史やお気持ちの変化の背景要因に配慮すること、優秀なサービス提供責任者ならではの発想です(もちろんヘルパーさんにとってもです)。評価者の技術はこれからどんどん磨かれていくことでしょう。むしろ私としては、優秀なサービス提供責任者を抱えていることに誇らしい気持ちで一杯で、ほくそ笑んでしまいました。サービス提供責任者を志す方、当社では、生きたお手本を見れますよ・・・募集中です。

しまいには、架空の「鈴木さん」が現実に存在するヘルパーさんのような気持ちになって苦笑い・・・なんて落ちもありましたが、会議を通して複数評価を行うことで、評価の客観性が高まることを確認しました。

休憩を取るのを忘れて、結局終わったのは16時。私が一息つこうとすると、「じゃあ、みんな今日これからいーい?」の一言の後、早速実際の評価に取りかかる当社の部長でした・・・今日はどこか体育会系なんですね。

1時間後、席をはずした私が2階から下りてみると「頭が沸騰して来ますね」(ホント顔が真っ赤だよ)、「テキストの『鈴木さん』のようにはいかないんです。難しいんですよ。」とちょっと笑いながら、こちらを見るサービス提供責任者でありました。どうもありがとう。お疲れ様です。


《使用テキスト》
「ホームヘルパー職業能力評価ツール」 「平成15年度 在宅介護サービス業 産業雇用高度化推進事業報告書」
有限責任中間法人 日本在宅介護協会

投稿者 株式会社ケイヨウケアインテリジェント

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