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2007年4月19日 木曜日

船橋市訪問介護事業者連絡会 サービス提供責任者部会


《サービス提供責任者部会について》
船橋市訪問介護事業者連絡会の中には、経営者部会と、昨年度に発足したサービス提供責任者部会があり、月に1回部会を開き、研修や交流会の企画をします。

4月13日(金)は、定例の部会の日。年度の区切りでもあり、新しい委員さんとの初顔合わせです。昨年度は、委員7名+世話人2名の9名(私は世話人の1人です)で運営してきましたが、今年度は新たに加わった方を含め14名の部会となりました。

この日私は途中から参加しましたが、3月に行われた後藤香苗先生(あたご研究所 代表)によるリスクマネジメント研修を振返りつつ、次年度の研修の日程確認と、年度最初の研修の企画が中心になりました。

《研修は現場の悩みを解決するために》
経験者向けの研修は、現場の悩みを解決するものとするのが良さそうです。今回新たに参加された委員を中心に「訪問介護の現場で今サービス提供責任者として悩んでいることは何ですか?」と水を向けると・・・。

1.記録の書き方をどう理解してもらうか
サービス提供責任者が介護保険法を中心とした制度を知らないと、正しく表現して記録を書くことをヘルパーに伝えられない(リスクマネジメント研修で、後藤先生に法令をわかりやすく取り上げていただいたので、意識が高まっているようです)。また、事実と主観を区別した上で、ヘルパーの主観・感想ではなく、お客様の言葉と事実を記録してもらいたい。

2.サービス提供責任者が現場のヘルパーに何を、どう伝えるか
サービス提供責任者として、ヘルパーとどう関わっていくかは、昨年、一昨年と佐藤ちよみ先生のスーパービジョンの研修等を通じて学んできたことです。ただやはり日々の実践の中で行っていくことは難しい。記録の書き方もそうですし、お客様からの苦情をヘルパー自身に直接に伝えていくことは、提供責任者の大切な業務とは分かってはいるのだけど。ややもすると「上から見下ろした言い方をして」と受け取られたら、それ以上は伝わらない、聞いてもらえない。

この点については「上から言われたから・・・」ではなく、現場のヘルパー自身による自己解決に持っていくような関わりをするよう努めているという自事業所の取り組みを紹介する声も出ました。

3.ヘルパーがやめていく
介護福祉士を取った人がやめていく。スーパーのレジの方がお給料が良くなってきているからやめていく。ヘルパーがやめていくから、サービス提供責任者自らがケアに入る。そんな時、ヘルパーが一杯一杯になって訴えてきても、自らが現場に入っている中で応えられない。サービス提供責任者に期待されているメンタルケアができない。相談を受けている自分も一杯一杯になってしまう。
介護保険の改正により質を高めることはどんどん求められ、研修・福利を充実させなさい、賃金とは別に出しなさいといわれる。でも介護報酬が減っていく中で、それにコストをかけるためには、ヘルパーの賃金を下げざるを得ない・・・。それが原因でヘルパーがやめていく。
また、現場対応に優れた、頼りになる世代の高いヘルパーが、家族の介護を理由に、あるいは介護福祉士や基礎研修というハードルを越えられずに、意欲を失いやめていく。

現場レベルでのメンタルケアの悩みから、経営の問題にまで発展していきます。人手不足の問題は、昨今、人が集まる場では必ず話題になります。介護保険業界全体が今、気持ちが暗くなっている最大の課題です。サービスの質の向上を目指すはずが、結果として人材を失っていったのでは、最終的にサービスを受けるお客様へ振りかかっていく大きなリスクです。

そんな中で、まだ若い部会長・副部会長の言葉。そんな苦しいサービス提供責任者の仕事をどうして自分達が続けているのか、なぜ、ケアマネージャーを経験した自分たちが、最終的に訪問介護に戻ってきたのか。お客様と直接に接する「現場が好きだから、やりがいがあって楽しいから」、それをサービス提供責任者をしている人達、今後サービス提供責任者を志す人達に伝えて行きたい、と。

こういう言葉には素直に嬉しくなりますね。また頑張ろうという気持ちになります。ただそうした気持ちの面にプラスして、かけている時間やコストを見直し、効率性を意識した業務の改善を、現場(サービス提供責任者、ヘルパー)にも協力してもらって行っていかなければ、事業自体が成り立たない時代になりました。

他の方の話を聴きながら、振り返るのは自分の会社のこと。当社では、管理者・サービス提供責任者の努力と、ヘルパーの協力があって、ここ数年でサービス提供責任者の残業を減らすと同時に、訪問介護計画の作成を中心とした本来業務に時間をかけられるようになりました。ただ、ヘルパー不足が原因で再びサービス提供責任者が沢山現場に入っていかなければならないとしたら。やっと、お客様と向かい合い、家事代行とは異なる訪問介護の本当の役割を「少しずつ」お伝えすることができるようになってきたのですが・・・。サービス提供責任者が本来の仕事を出来なくなるということは、間違いなくサービスの質の低下を招きます。最終的には行政・立法による制度的な解決が必要だと切実に思います。

《最後は》
大体、このような3つが出て、「記録」に関する研修を軸に、その中に法令の基礎知識の習得や、ヘルパーにどう伝えていくかといった課題を盛り込んだ研修にしていきたいという部会の意向となりました。最も大きな3.の課題については、経営者部会のテーマ、あるいはサービス提供責任者部会が何を発信していくかというテーマに委ねられていきそうです。



投稿者 株式会社ケイヨウケアインテリジェント

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